耐震リフォーム④
■最新の耐震基準
最新の耐震基準は2000年に改正されています。この改正では一般住宅においては1981年6月1日に導入された震度6強~7強程度の揺れに耐えうる住宅の建築基準が適用されます。また2000年からは新しい規則が追加され、木造住宅の地盤調査や柱が土台から抜けないように施工するなどいった項目が増えました。この耐震基準が改正される前後で家の構造や耐震性、断熱性が大きく変化をとげ、我々にとっても住み心地がよく、安心して生活できるようになりました。やはりこの大きなきっかけは1996年に起きた阪神淡路大震災が影響しているといわれています。
■耐震診断の費用と補助金制度
2000年の耐震基準改正前に建てた家に住んでいる人は、自分が住んでいる家の耐震がどのようなものなのか知りたいと思うでしょう。
そんな時におこなうのが「耐震診断」です。この耐震診断は普通は家を建てた施工会社に相談・依頼するのが基本といわれていますが、なんらかの理由で断られたり、既にその会社がなくなっていた場合は専門機関やリフォーム会社に依頼しましょう。
耐震診断では専門家による詳しい現地調査や図面を基にした耐震性の計算などが行われ、基準を満たすためのリフォーム提案をしてくれます。
耐震診断の費用については規模にもよりますが、木造住宅の場合は10~40万程度と言われており、鉄筋やコンクリートの建物であれば約1,000~2,500円/㎡が費用相場と言われています。
これはあくまで基本なので、それぞれの住宅の条件や土地などによって金額は変動します。但し、自治体によってはこの診断について補助金を出してくれる制度がありますので、業者に依頼する前に一度住んでいる自治体に確認してみてはいかがでしょうか。